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Je m'appelle Dino! -ディーノという犬ー | |||||||||||||||||
ボクの名前は、ディーノ。 通称ディー。 3歳のジャックラッセルテリアの男の子。 これからボクのお話に付き合ってね。 |
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これは、2カ月の時、今のお家に来たばかりの頃のボク。 | |||||||||||||||||
もともとイギリスから来た犬なのに、どうして「ディーノ」なんていうイタリア犬みたいな名前なんだろう? それについては諸説あるらしい。一つには、濃い眉毛と長い顔と俊敏な動作が、ディーノっていうイタリアのサッカー選手に似てるからだとか…。 その人は同じ名字のもっと華やかなスター選手がいたせいで、良く「もう一人のほう」って呼ばれていたんだって。ボクが生まれるずっと前のお話。 ご主人様は、ボクをはじめて見た時ディーノ選手を思う出したんだとか。 本当にボクがその人に似ているのかどうかは、わからないけれど、自分では結構この名前が気に入っている。 でもボクは、ちゃんと「ディーノ」って本名で呼ばれることは珍しい。たいていは「ディー」だし、時々はふざけて「ディーディディ」とか「ディーディディディー」なんて呼ばれてる。 小さいころ、お粗相をしたときには、「ABCDのD(ディー)!」とか「劣等性のD(ディー)!」って言って、怖い顔で叱られた。 |
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今のご主人さまと初めて会ったころのボク。2番目のお家で。 ボクと一緒にいるのは、お兄ちゃんのベル。 | |||||||||||||||||
最初のお家…。ボクが生まれたお家は、ここからはちょっと海を隔てたところの小さな町にある。まだ小さかったから、お家から出たことはなかったけれど、 お外ではいつも川が流れる音がしていた。ママのミルクを飲んでる時も、4人のきょうだいと遊んでる時も、水の音はずっと続いていたよ。 ある日、ボクたちきょうだいは5人で車に乗せられて海を渡った。それっきりママの姿は一度も見ていない・・・。 車が止まると、ボクたち5人は坂道に建つお家の中に連れて行かれた。2番目のお家だ。ママはいなかったけれど、大人の女のジャックが二人いて、 ボクたちはそれからその二人にいろんなことを教わった。絶対に人を噛んではいけないこととか…。そこでもやっぱりボクたち5人は一緒にじゃれあっていた。 ある日、知らない男の人がやって来て、お兄ちゃんのベルを抱き上げてお外に連れ出した。ベルはそれっきり帰ってこなかった。 男の子はボク一人になっちゃった…。 だけどボクはそれからも毎日ご飯を食べて、ほかのきょうだいや大人のジャックと遊んで、眠って、過ごしていた。 ある日、知らない女の人がやって来て、ボクを抱き上げて「まあ、かわいい!」て頬ずりした。その人はボクばっかり抱いたりなでたりするので、 おとなのジャックのCocoまでが、「そんなチビばっかり抱いてないで、アタシのほうも見てちょうだい!」って、後ろからさかんにその人の背中を つついていた。 その日からその人がボクのご主人様になったんだ。 |
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今のお家に来た頃のボクは、まだこんな赤ちゃんだったんだ。 | |||||||||||||||||
「お早う。朝ご飯、まだですか…?」 | テーブルの下は、障害物競争の場所だった。 | ||||||||||||||||
今のお家…。ご主人様の車に乗せられて、3番目のお家にやってきた。 車が走り出したときは、怖かったよ。だってボクはキャリーに入れられてて、 お外も見えなくて、どこへ連れて行かれるのかわからなかったうえに、 方向音痴なご主人様はしょっちゅう道に迷っちゃうんだもの。 何度も止まったり引き返したりして、やっと「着いたわ!今日からここが ディーノのお家よ。」って言って車から降ろしてもらった時には、ボクは クタクタで眠っちゃってた。 ここにはどんなジャックがいるんだろう?ボクみたいな子供かな?それとも CocoやMitsukoみたいな大人の女のジャックかな…? でも、ここには子供のジャックも大人のジャックもいなくて、そもそも犬は 一人もいなかった。犬がいないお家なんて初めてだったから、本当に びっくりしたよ。でもボクは心に決めたんだ。 今日からボクはこの家でたった一人の犬として生きて行くんだって…。 |
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お散歩デビュー前のお庭の散策。 | |||||||||||||||||
初めてのお庭の散策。お家は2回変わったのに、しばらくはお外に冒険に出かけられなかった。「ワクチンがすむまではだめよ!」って…。 このお家の近くにも最初のお家みたいに川があるのかな?それとも2番目のお家みたいに山があるのかな? 毎日お外に出てみたくて仕方がなかった。 ある日、「獣医さんには内緒よ。」ってちょっとだけお庭に出してもらえたんだ。ひんやりして気持ちのいい石、ちょっと濡れてていい匂いのする草、 ゆっくり歩いている小さな虫・・何もかもがうれしくてクンクンしながらお庭を探検。面白いものは口に入れてみたり、舌でなめて確認してみる。 「ディーったら、何でも口に入れてイヤな子ね!」ご主人様は、ボクが何かくわえるたびに怖い顔をしてボクを抱き上げる。 だってボクにはご主人様みたいな器用な長い指はないんだもの。舌で捕まえなかったら、どうやって拾えるの? |
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お散歩デビューの日。出発前に玄関で記念撮影。 | |||||||||||||||||
初めてのお散歩…ついに待ちに待った日がやってきた! 獣医さんのお許しも出て、ついにお外に散歩に出かける日、玄関前で初散歩の記念撮影をして、いよいよ外の世界に最初の一歩を踏み出す。 それからディーは外の世界の素晴らしさ、そして厳しさを知ることになるんだ…。 お散歩については、よかったら「ディーノのおでかけ」を見てね! |
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ディーノの1歳のお誕生日。ちっちゃなケーキにご主人様が即席のローソクと旗を立てて バースー・ケーキを作ってくれた。(ローソクは、お仏壇から拝借したんだよ…。) あれからいろいろあったけど、ディーは1歳のお誕生日を迎えた。 このお家に来て10カ月。デイーはこんなに大きくなったんだ。 ベルたちみんなはどうしてるのかな。 もしもどこかで出会ったら、みんなはボクがディーだってわかるのかな。 だって体はこんなにたくましくなって、お顔がずいぶん長くなって、 耳も少し立ってきちゃった…。 |
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そして、2歳のお誕生日。 あれからさらに1年たって、ディーはまた大きくなった。 時々ご主人様に、「ディーったら、もう2歳になるのにこんないたずらばっかりして! ヒトの年ならもう23歳よ。もう立派な大人なのよ!」って叱られる。 そんなこと言ったって…。ディーは23歳のヒトじゃないんだ。2歳の犬なんだよ! その点、勘違いしないでほしいな…。 |
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これが「2歳バージョン」のバースデー・ケーキ。なんだかあんまり 変わり映えしないな…。ローソクは相変わらずお仏壇から・・・。 でも今回は色鉛筆でちょっとお化粧してもらった。 |
無事ローソク点灯! | ||||||||||||||||
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そして、3歳のお誕生日を迎えた・・・。 | |||||||||||||||||
ディーもすっかり青年らしく なったでしょ…?だって、 ヒトの年ならもう28歳なん だって。 でもディーはやっぱり犬だもん、 そんなこと関係ないけどね。 ところで今年はちゃんとした ローソクを立てて もらえたんだ! だけど、どうして今年の ケーキはニンジンなの・・・? ディーはウサギじゃないん だけどな…。 |
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