Mes Jours des Ecumes 　　　　　　　―ディーノのうたかたの日々― 犬生は短い・・・。だからディーは毎日一生懸命生きてるんだ。 そんなディーの生活を紹介します。

そして、3度目の冬が来た…。

ディーが生まれて3度目の冬が巡ってきて、ディーが住む町に また雪が積もった。 だけど、今年は去年みたいに地面を完全に覆ってしまう程じゃなくて、 まだらに積もった雪の間からは草が顔を出している。 さっそく雪遊び。去年みたいに足が冷え切って 肉球がしもやけになりそうにならずにすんだ。 ちょっと雪がついた草は、しっとり冷たくておいしいんだ。

雪の粒がついた草を頬張ってみると・・・

ひんやりとさわやかな冬の味がした。

スキーヤーのディーノ選手だよ！

ディー雪が好きになっちゃった。

また雪遊びしたいな…。 来年も雪が積もるといいな。 今年よりももっと積もるといいな。

雪遊びの後は、温かいお部屋で ゆっくりリラックス…。

お外が大好きなディーだけど、寒い日はお部屋で ぬいぐるみを抱いてうたた寝もいいな…。 でも気がついて見ると・・・ 「ディーったら、また新しいぬいぐるみをかじっちゃったのね！ 見てごらん、かわいそうに耳が取れちゃったじゃないの！」って 叱られちゃった…。

ごめんなさい…。でもわざとじゃないんだよ。 かわいがってるつもりなのに、いつの間にかこうなっちゃってるんだ…。

今日はいっぱい遊んだし、 あったかいお部屋にいると気持ちよくって 眠くなってきちゃった…。

おやすみなさ〜い…！

３月のある日…。

ディーたちは車で近くの梅林に出かけた。 春の日差しのなかで、梅の花が満開…のはずが、 ほとんどの木がまだつぼみばかりで、咲いているのは ほんの4,5本だけだったんだ。 「なんだ、全然咲いてないじゃないか…。」って、 立派なカメラを抱えたオジサンたちの集団が、 恨めしそうにつぼみをいっぱいつけた木のそばを 通り過ぎて行く。 ご主人様も、「せっかく来たのに…。」って不機嫌そうな顔。 3月になっても寒い日が多くって、春が来るのが遅いんだって。 梅に怒ったって仕方ないじゃないか…。3月になったって、 寒いんだから咲いてないのは当たり前だよ。 ディーは、梅が咲いていても咲いてなくても、おでかけできるだけで 楽しいよ！土のにおいをかいだり、何かおいしそうなものが 落ちてないか探したり… どんな日だって何か発見があるものだ。 「能天気犬」って、ご主人様は言うけれど、毎日できるだけ楽しく 過ごすっていうのが、ディーの犬生哲学なんだ。

咲いてるのはここだけ・・・。みんな不機嫌そうだね。

さて、ディーは宝探しを始めるとするか…。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やった、おやつ発見。いただき！

つぼみだってきれいなのにね。ピンクのキャンディーみたいでおいしそう・・・。

そろそろ帰ろうか、と思ったその時…

プレゼントが待っていた。

見てごらん！つぼみたちのなかで、 一輪だけ立派な花が咲いてるよ。 「ほら、私を見て！」って言ってるみたい。 きっと目立ちたがり屋さんの花なんだね。

３度目の桜の季節…。

ディーとご主人様で明るいうちにお散歩に 行けるのは、お仕事がお休みの週末だ。 桜が咲いた最初の週末、まだちょっと満開じゃ なかった。でも次の土曜日までに大雨が降って、 折角咲いた花がほとんど散ってしまったんだ。 ディーは花びらのじゅうたんを踏みしめて歩いては、 蜜のついた花びらをムシャムシャ頬張って桜を 満喫したけれど、ご主人様は不満顔。 だから日曜日は、ちょっと山を登って場所を変えて お花見することになった。 ご主人様が毎週「修行」に出かけるステンドグラスの 工房の近くの湖に、初めて車で連れて行ってもらったんだ。

今年も桜が咲いた…いつも通るレストランの桜も。

地面にはまだあんまり落ちてないね…。 ディーはこっちの方が楽しみなんだけど…。

お花見って桜だけじゃないんだよ。お花畑の花もきれいだね。春がいっぱい！

来週の週末も楽しみだね。 きっと桜ももっと満開になってるよ。 絶対また来ようね！

だけど、次の週末までに大雨が降って、桜もこの通りびしょぬれ…。デリケートな花びらは雨粒の重みに耐えられなくて、どんどん落ちて行った…。

次の週末。ふかふかのじゅうたんみたい…。

桜並木はどうなってるかな…。

河の桜は咲いてるけど…。

河原で一休み。

女の子のジャックとごあいさつ。君、初めて会うね。

あれ。この棒倒れかけてるよ…。

桜並木の花はすっかり落ちてしまってた…。 ディーは地面の桜を満喫したけれど、 ご主人様はがっかり…。 「明日は場所を変えてお花見しようよ！」だって。 いいよ、どこでもついて行ってあげるよ。

車でちょっと山道を走って湖に到着。 深い緑色の水面に対岸の桜が移ってた。 とっても静かで空気が澄んでる・・・いいな、こんなところに 毎週来てたのか。ディーも連れてきてくれたらいいのに！

途中で立ち寄ったパン屋さんで。ここのバゲットは、ディーとご主人様の大好物。

湖の周りは、桜が満開だった。

ご主人様の愛車（もう10年目）も、桜の下で記念撮影。

ここは満開でよかったね。 来年もまた一緒に来ようね！ さあおうちに、帰ってバゲット食べよ！

そして、山の桜も散ってしまったころ…。

桜が満開になってから、雨の日が続いて時々お散歩に 行けない日がある梅雨が始まるまでの間が、ディーの一番 好きな季節だ。 お外がどんどん暖かくなって行き、草も木も緑が濃くなって、 新鮮で濃厚な香りを放つようになる。 そして次々といろんな花が咲き始めるんだ…。

お外に出るたびにワクワクしてくる季節なんだ。 一日中ずっとでも遊んでいたい。 お天気が良くて、温かくて、気持ちのいい風も吹いてる…。 ずっとこんな日ばっかり続くといいな。

濃厚な香り…。

いつの間にか、ツツジの季節なんだね。

スーパームーン・・・と、普通の月。

今夜の満月は「スーパー・ムーン」なんだって・・・。 普通の満月よりも14%大きくて、30%明るいんだとか。 道理で今夜は何だかお外が明るいと思った・・・。 ところで、ディーの背中にも、満月が二つ（普通の大きさのと 大きめのと・・・スーパー・ムーンだ！）並んでいて、その間には 星が一つ座っているんだって。 自分では見えないけれど、ディーが走ると満月が二つ 跳ねてるみたいに見えるんだろうな…。

これがスーパー・ムーン。大きい！そして明るい！

これは、ディーの背中の「普通の月」。

だからご主人様、どんなに 帰りが遅くなっても、 ちゃんとディーと お散歩に行ってよね。 暗い夜道もディーが二つの 満月で照らしてあげるよ。

自分ではよく見えないけれど…。

こちらがディーの背中の「スーパー・ムーン」！

やがてまた季節の花たちが顔を出す…。

まずはバラ。 今年は5月にも雨が多くて変なお天気…。 それでもやっぱり季節の花は ちゃんと咲くものなんだね。

そして、河原に咲く小さな花たち・・・。

梅雨が来る前のひと時は、ディーの一番好きな季節だ。 昼間はかなり暑いけど、夕方になると涼しくて風が 心地よい。 夏になるとお散歩に行っても「暑いね、もう帰ろうよ」って すぐに帰りたがるご主人様も、この季節には水辺の 草むらのなかで夕方のさわやかな風をゆっくり満喫している。 だからディーは一年で一番長くお散歩を楽しめるんだ。 音が出るボールをくわえて慣らしながら草の上を 思いっきり駆け回ったり、仰向けになって大きな空を 眺めながらゴロンゴロンしたり、知り合いの犬にあいさつしたり。

こうやってゴロンゴロンしながらボール鳴らすの、ディーの新しい趣味なんだ。

「あはは・・・ディーったら、バカまるだし！」　「えっ？今何か言った？」

小さな花の香りを 楽しんだり…。

「草上のおやつ」を 楽しんだり…。

木々の緑に染まった水面を見ていると、水際を歩いて見たくなっちゃった…。

小さいころから知ってるボーダーテリアの子。お互いに大きくなったね。

またボールを鳴らして遊んでるうちに・・・

いつの間にか、あたりは 薄暗くなって、 街の灯りがともり始めていた。 今日は楽しかったな。 明日もこんな日だといいな。

それから2週間後…。

新しいボールを持って夕方のお散歩。 日が長くなって、お散歩に出かける時間も 日に日に遅くなって来ちゃった…。

夕方の優しい静かな光に包まれて・・・。

もうすぐ夏だね…。

そして菖蒲の季節…。

アジサイも満開になり・・・。

いつもの散歩道はピンクやブルーや 紫の大きなアジサイの花たちが 並んでて、毎日うきうきした気分に なるんだ。

そしてディーは3回目のお誕生日を迎え…

ハッピー・バースデイ、 ディーノ！

蓮が開くころには…

また暑い夏がやってきた！

けだるい真夏の午後…。

暑い夏…。 この季節はとっても一日が長いんだ。 日が落ちるまでお散歩に連れて行ってもらえないし、日が落ちるのがまたとっても遅いんだもの。 お昼寝したり、窓辺でお外を眺めたりして時間がたつのを待ってるしかない。 だけど、あ〜あ、死ぬほど退屈…。、

不機嫌…。

そんなある日、ご主人様ったらまたディーを山のなかのホテルに 預けてヴァカンスに旅立ってしまった。 何日もディーをお留守番させておいて、日焼けした顔で突然 迎えに来て、お家に帰るなり、遠い国のある町の、せまくて 曲がりくねった坂道を駆け上がって行く路面電車とか、海辺の 強烈な太陽と潮の匂いとか、浜辺の小さなレストランで食べた ごちそうのお話を興奮しながら話して聞かせるんだ。 そんなにいい所ならディーも連れて行ってくれたらいいのに…。 ボクが不機嫌な顔してそっぽ向いてると、 「あら、ディー、機嫌悪いのね。ボールの取り合いっこして遊ぼうよ。 負けてあげるからさ！」だって。 フン！負けてあげるなんて言っといて、どうせ途中から本気になって 絶対ディーを勝たせてなんてくれないんだから。 その手には乗らないよ！

「ほら、ディー、ボールであそぼ！」

なんだよ、こんなボール。どうせ勝たせてくれないくせに…。

フンだ！遊ばないもん！

「ディーノちゃん！機嫌直してよ！」

うるさいなあ、もう…。

知らない！ディーは怒ってんの！

夏の終わりに・・・。

また鳥たちが飛んで行くよ…。 旅の季節なんだね。

だけど、暑い夏がいつのまにか終りに近づいて、秋の香りが辺りに漂いｊ始めると、 じっとしてなんかいられない。 「散歩、散歩ってうるさいなあ…忙しいのに。」って、出かける前はため息ついて 面倒くさそうにディーの首輪にリードをつけるご主人様も、キラキラ輝く水辺の草むらを ディーと一緒に走っているうちに、いつの間にか晴れやかな笑顔になって歌を 口ずさんでいる。 ね、こうやって毎日季節が変わって行くのを肌で感じながら草のなかを走り回れるって、 とっても幸せなことなんだよ。だけど犬と一緒じゃないとなかなかできないだろ？ ディーだって本当は結構役に立ってるんだから！

夕方になると草がひんやりしてきたね。

夕焼けの空にも秋の気配が・・・。

木陰は気持ちいいな。草であそび疲れた体を冷やしてるの…。

帰り道で…。 「遊びすぎちゃった…。 ディーもう歩けないよ。 ちょっと一休みしておやつでも食べよ！」

そして秋の訪れ…。

夏の空気はすっかり薄らいで、秋の気配が静かに広がってきた。 ディーはますますお散歩の時間が待ち遠しい。 雲の形も変わってきたよ。 そして近頃川では鳥たちがよく集まって会議を開いているんだ。 今年の冬はどこへ飛んで行こうかって話し合っているのかな…。

今日の空…。もうすっかり秋の雲だね。

彼岸花をバックに 記念撮影。

君ももうすぐ行ってしまうんだね…。 来年まで元気でね。 またきっと戻ってきてよ。

あ、鳥たちが会議を始めようとしているよ。

寒くなったらどこへ飛んで行こうかって 話し合っているみたい みんなもうすぐ行っちゃうんだね…。

ベルのお家に招かれて・・・。

そして、秋になったのにまるでまた夏が戻ってきたみたいな お天気のある日、素敵なことがあった。 お兄ちゃんのベルのお家に招待されたんだ！ ベルは今、ディーの住む町からは車で2時間位の 緑がいっぱいの町に、新しい弟のマルと一緒に 暮らしてる。近くには泳げる川があるんだって！ ディーの町にも大きな川があって、毎日河原を お散歩してるのに、泳いだことはいっぺんもない。 「ゆうえいきんし」なんだって…。泳いじゃいけないって ことらしい。 ご主人様の車で高速道路を3つ乗りついてベルのお家に 到着したら、びっくりしちゃった！だって、お庭にプールや滑り台が あるんだもの。みんなで連れだって川沿いの道を歩いて、 川で泳いだり、原っぱでボール遊びした後、お庭で バーベキューをしたんだ。食べたのはほとんど人間たちだけど、 犬達もみんな順番におねだりして、上等のお肉や黒枝豆や フルーツや・・・ごちそうをいっぱい食べたんだ！

マル、ベルとディー。マルはおっとりした顔してるのに、なかなかの乱暴者なんだよ。

こんな景色のなかをみんなで歩いたんだ。

「みんな、おりといでよ！さあ泳ごう！」呼びかけるのはCocoとベル。

えっ、この川泳げるの…？

パシャパシャパシャッ・・・。

わあ、冷たくって気持ちいい！

浅瀬で水遊びする犬達、本格的に泳ぐ犬達、みんな思い思いにまぶしい太陽と青空の下で川遊びを楽しんだんだ。一番泳ぎが得意なのは、ベテランのCocoとベル。ディーは初心者だから、最初は沈まないように必死だった。だけど、やっぱり犬だもの、本能ですぐに犬かきできるようになったんだ！

余裕の泳ぎを見せるベルとCoco、そして必死に水をかくディー。

「あの二人、どこまで行ってんの…？まだ泳ぐ気…？」

「ディー、おいでよ。あっちで泳ごう！」

あ〜楽しかった！ もっと泳ぎたいね！

川で泳いだ後は、原っぱ目指してまたお散歩。 だけどUターンする犬、道草する犬で、 なかなか進まない・・・。

みんな遅いな…。

やっと原っぱに到着。さっそくボール遊び！

独り占めしちゃおっと！

「ボールよこせよ！」　「やだよ！」　　　「アンタ達、いい加減にしなさい…。」

だけど帰り道、川を見るとまた泳ぎたくなっちゃってディーは河原に一人おりちゃって、迎えに来たはずのベルと仲良く道草してたんだ…。本当に楽しい秋の一日だった！

白鳥達がやってきた・・・。

鷺達が行ってしまって淋しくなった川面に、ある日立派な白鳥が4羽 やってきた。 水面をすいすい優雅に泳いでいたかと思うと、 真っ白い羽根をさっと広げて舞い上がったり、ふたり並んで水切りしたり。 ディーもあんな風に空を飛んだり水の上に浮かんだりできたら 楽しいだろうな…。 一緒に遊んでみたくって、水際まで降りて行って一生懸命 呼びかけてみたけれど、誰も相手にしてくれなかった…。

「白鳥さん、一緒に遊ぼうよ！」

「・・・」

「ねえ、白鳥さんったら！こっちへおいでよ！」

「・・・」

ノルウェイ再訪…。

今年もまたノルウェイに行くことになった！ うれしいな、去年みんなでススキ野原を駆け回ったり、山登りしたりし てすごく楽しかったもの。また大勢のジャックたちと遊べるんだ。 朝からディーはワクワク。車は苦手だけど、ガマンガマン。 2時間位車に揺られた後、20分位歩いたら高原の原っぱに到着。 ここだ！去年と同じようにやっぱりノルウェイには金色に輝くススキの穂が 風にふわふわ揺らいでる。

去年と同じだね…。ススキが風に揺らいでる…。

駆け回ったり、にらみ合ったり、ボールを取り合ったり…。 ジャックが集まるといつもこうだね。 久しぶりに会ったチャイとホップ、相変わらずマイペースなCoco ,けんかっ早いプーマン、カモシカみたいにスマートなテツオ君、 怖がりさんのジャンヌ、その子供の姫香、とっても大きなコロ助・・・。 去年はまだディーを追いかけてばっかりいる子犬だったリク君が ディーよりずっと大きくなってる…。 ラテもすっかり大きくなったね…。 他にもいっぱい…みんな仲良しなんだ。ジャック同志だと 本当に楽しいな！

おそろいのひょう柄のお洋服のジャンヌと姫香、3人おそろいのお洋服のチャイ、ホップ、ラテ・・・ あったかそうなセーターの子、シックな黒の装いの子・・・ みんなお洒落していいなあ・・・。ディーもお洋服着てくればよかった・・・。

向こう側の高原にも行くの…？

ススキ野原の次は、やっぱり今年も車でもうひとつの高原に移動して、山登り。ススキが去年よりももっとまぶしく輝いてる！ディーはどんどん駆けて行きたいのに、ご主人様は例によってしょっちゅう立ち止まっては写真を撮るのに夢中。「早く行こうよ」ってディーが我慢できなくなって引っ張るたびに、「もう、ディーのばか！あんたのせいでまた写真がぶれちゃったじゃないの！」って怒ってばかり。ケンカしながら山頂に到着。「もう付き合いきれないよ。ディーは先にみんなと行く！」　帰りはついに別行動になっちゃったんだ。ディーはご主人様を放っておいて先頭グループで下山。金色、ブルー、グリーンとどんどん変わっていく景色のなかを一気に駆けおりた。

金色に輝くススキの穂。 ディーのせいで写真がぶれちゃったって、ものすごく怒られちゃった…。 ごめんなさい・・・来年また来ようよ！撮りなおせばいいじゃないか！

「パパったら、又こんな怖いことばっかりさせて・・・」とホップ。 「アタシも高い所苦手…」とママにしがみつくジャンヌ。

ディーは高い所だ〜い好き！　「ディーと煙は・・・」

え？何か言った？

ああ、楽しかった！さっき登ってきた山の景色を最後に目に焼き付けた・・・。

そして秋も深まって・・・。

11月も半ばになると、すっかり寒くなってきた。 いつの間にか木の葉が鮮やかな赤や黄色に染まってる。 今年の紅葉は、ここ数年で一番きれいなんだって。 木の葉が美しく色づくには、気候が大事なんだとか…。 ディーが生まれてからは、最高の美しさだ。 さっそく紅葉のなかを歩いてみよう。 来年はこんなにきれいじゃないかもしれないもの…。

落ち葉のなかを歩いていたら、 ディーもなんだかロマンチックな気分になってきちゃった…。 秋って不思議だね…。

冬のある日…。

12月になると、あんなに鮮やかだった木の葉はすっかり落ちて、 地面の上で茶色くなってしまった。 空気が冷たくなって、お散歩のときには洋服を着せられるようになった。 だけど、冬の晴れた日に澄みきった空気のなかを歩くのは、 本当に気持ちがいいんだ。 枯れた草の上を走ると、カサカサっていう乾いたいい音がして、 どこまでも駆けて行きたくなっちゃう。 川面では、すっかりこの場所に慣れた白鳥達が静かに泳いでいて、 白い光の中に溶けて行きそう…。

白鳥さ〜ん、おいでよ。ディーと遊ぼうよ！

行っちゃった…。

やっぱり相手にしてくれないね…。

じゃあ、ディーは地面の上を思いっきり走り回ったり転がったりしようっと！

だんだん短くなっていく冬の太陽… 大事に楽しまなくっちゃ。 もう少しここで日向ぼっこしようね。